&「ジャマイカを支援する会」 ご紹介
私と孤児院ボランティアの出会い
初めてモンテゴベイのブロッサムガーデン孤児院(旧院)を訪ねたのは1997年。 きっかけは子どものない私のある理由で、ただ子どもをギューっと抱きしめたかったから。 一歩踏み入れただけでウンチやおしっこの臭いに混ざり、お昼のご飯の美味しそうな匂いも漂う。 その当時のブロッサムはスタッフの5-6人、収容孤児は30-40人。 その後頻繁に訪問することはなかった。
孤児院概要
2000年アメリカの教会団体の寄贈によって現在の場所に移り、施設規模も拡張され、きれいになって収容児数は70人になる。 子どもたちが孤児院に収容されるまでの過程は、チャイルドデベロップメントエージェントという政府の児童開発機関に登録審査され、年齢や出身教区地、状況などを基に各院に収容されます。 ブロッサムガーデンに来る子どもは、モンテゴベイの教区であるセントジェームス、北海岸のセントアン、モンテゴベイより西のハノーバー、東のチュラーニー、ジャマ イカ南部のセントエリザベス、稀にスパニッシュタウンからも来ます。 収容される理由は下記であ る。
最初はどんなに栄養失調で収容されても、毎日高い栄養価の食生活で健康でしっかりぽちゃぽ ちゃ可愛く育っていきます。 基本的に院内では特別な日以外は常に裸足の生活で、 外出許可なき規則に則った毎日を過ごす。
トドラーズ
0歳児から3歳前後の身体正常な子どもとそれより年上の精神障害児のグループ。 この年齢の正常児養子縁組率がもっとも高く、アメリカ・英国からの申請は順番待ち状態であるという。
スクーラーズ
院内の学校施設に通う3-8歳までの子どものグループ。 年齢差のある子どもたちが同じクラスで学ぶため、 学力はかなり遅い。 早く一般の学校に行かせるために政府は里親先確保に力を入れているが、 見つからない場合はそれ以上の年齢の子どもは他の施設に移転させられる。 実例では、一旦里子に出されたが、ひどく虐待され、 食事もなく全身焼かれて風呂場に数日監禁されているところをポリスに救助され、 4年間ブロッサムガーデンで過ごしてから新しい里親に引き取られたというケースもある。
孤児院の一日
院長先生に「無給スタッフ」と称される私MIYOKOは マヨーカとかマイヨーキと発音されます。現在は不定期訪問ですが、ボランティアは金曜の午後か週末。 月-木はアメリカからの教会ミッショナーの人たちが活動されています。
朝08:00起床
みんなキャーキャー起きるのが早い。
朝ごはんのあとは、お昼ごはん前にお菓子をもらい、 髪の毛を編んでもらったり、遊んだりお昼寝したりで過ごします。 シャワータイムは一日3回の清潔さ。
正午12時
乳児と寝たきり児のポレッジ(おかゆ)ボトルタイム。
12時半
クラッシュフード(つぶしイモ、かぼちゃ)離乳食を食べさせる。 たまに私ひとりで3-4人の子どもたちに食べさせるのは大変だけど、 よく食べる子を見るのは幸せ。 その後トドラーズたちのランチタイム。 アンクルと呼ばれるシェフの日替わりメニューは何をいただいても抜群のジャマイカン料理!
13:30頃
シャワータイム。 水シャワーで洗濯物のように石鹸でばしゃばしゃ洗われるからぶるぶる震えて駆け寄ってくる。 早く服を着せてあげないと! 大きな容器のたくさんの服の中から適当なサイズを見つけて機械的に着せていく。 パウダーをつけていい匂い。 その後はバルコニーか庭で遊ぶ。 通常訪問者はこの時間帯のみ許可される。
16:30頃
軽いスナックお菓子をもらって、またシャワータイム。
17:30頃
就寝。 私が帰るとき小さな手でバイバイ して送ってくれる可愛い子どもたち。
23:00頃
ティータイ ムで起こされ!、紅茶かミロをもらって再び眠りにつく。
スクーラーズは朝から学校授業だが、みんなぎゃーぎゃー勝手なことをしたり、居眠りしたり、 勉強にはあまり集中していないので、2人の女性先生、躾けが大変だと実感。 学校タイム修了が2時。 その後食事や日課のスケジュールが続いていく。
聞かん坊で落ち着きのない子どもも多いが、 これも家庭環境が一番の原因。 身勝手な親の罪だと思う。 なんでこんなに優しく純粋で思いやりがあって、 年下も可愛がる子どもたちがこんな場所にいなければならないのか、現実は不公平だと子どもたちも言う。 早くこの子たちが、いつも靴をはいて 自分だけの服を着て、 のびのびと成長していける日が来ることを祈り、彼らの人生に大きな未来と幸せが待っているようにと願います。
院長先生や約30人のたくましい保母さんたち、厳しい面も多々あるけど、ジャマイカ人は根っからの子ども好き。 安い給金でも愛情と心を込めてお世話しておられるのが感じられ、 子どもの扱いに慣れていない短気な私に大きな勉強の機会を与えてくださっている。
せっかくのジャマイカ旅行、笑顔の素晴らしい子どもたちへの訪問をかけがえなき思い出にしてください。 私との週末ボランティア、なにかパフォーマンスを見せてくれる方、ただ子どもたちと時間を過ごしたい方、大歓迎です。
ジャマイカへご旅行される皆様へのお願い
「ジャマイカを支援する会」は1994年よりジャマイカの孤児院や身体障害者の施設、 貧困地域の幼稚園などに物資や経済支援をしております。 JAMROCKの美世子さんにも大変お世話になっております。 当会の事務局にはたくさんの協力者からの支援物資がぞくぞく届いておりますが、 ジャマイカへの発送が金銭的にも時間的にも追いつかないというのが現状です。 ジャマイカへの送料は船便で3ヶ月、1箱6000-9000円掛かります。 つきましては、ジャマイカにご旅行される方で、 施設への物資をジャマイカまで無償で持って行ってくださる方がいらっしゃいましたらご連絡ください。
ダンボール1箱、30-40センチ四方くらいのもので、飛行機にスーツケースを預けるときに一緒に預けていただければ結構です。 品物の明細(衣類、おもちゃ、文房具などが主です)は日本語と英語で箱の外側に明記します。 アメリカやジャマイカ入国の際はその明細を見せて、ジャマイカの孤児院への寄付 「ドネーション トウ チルドレンズ ホーム」と言っていただければ税関も問題ありません。 箱の中を調査したいと言われたら指示に従ってください。
ご協力していただける方は住所、氏名、 フライト便の明細をご出発の1週間前までにお知らせくだされば、 荷物を空港に発送し、荷物引換証をご自宅に郵送いたします。 空港にてチェックイン前に宅配便か郵便の荷物受取所にて荷物を受け取っていただいてから、 ご自身のお荷物とともにチェックインの際、預けてください。
どうぞ皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
ジャマイカを支援する会
HPサイトアドレス http://www.eonet.ne.jp/~jamaica
LINE:jamrockmiyoko
ブロッサムガーデン院長 :ミス モンロー 876-952-6068
ガーランドホール院長 : ミス スミス 876-956-4020